ワパキ国定公園 Wupatki Ntl’ Monument
モニュメントバレーからセドナへ向かうフラッグスタッフ手前の89A沿いに、ミニサイズのマチュピチュ風古代遺跡が見学出来るワパキ国定公園がある。インスタで見た写真がかっこよかったので今回ちょっと寄り道することにした。
この国定公園の中には約800もの古代遺跡があり、その中でもいちばん大きいのがこのWupatki。“大きい家”という意味があって、当時約100室の中に約300人が暮らしていたという。格闘技やラクロスのような球技をするボールコートと呼ばれる円形球場もあったり、マーケットが開催される広場もあった。
友人が立つと分かる通り、実は建物がすごく小さい。古代の人々はかなり小さかったらしい。部屋も一室一室がこじんまりとしていて、そこに3人以上寝てるとなると推定身長100cm代と考えないと計算が合わない。
この遺跡は先住民が姿を消してからまもない800年前から今のように旅行客に見学されているそう。車で89Aに出る途中、Wukokiと呼ばれる、もう一つの古代遺跡を発見したけど、道が険しいので車から見るだけにした。
だいぶ日が暮れてしまったので全景が陰ってしまい、先のインスタのような壮大な写真にはならず。でも古代の遺跡は古の知恵や自然との共同体としての暮らし方のヒントが満載で全然飽きない。
ただここにはいくつかの謎があり、その一つはここに水場がないこと。1100年から1250年にかけてここで生活していたと言われるアメリカ先住民のアナサジ族とシナグワ族はどうやって生活していたのか。そもそもシナグワ族は“水がない”という意味だけど古代も今も変わらず人間の体には水が必要なはず。
それともう一つ、写真を撮り忘れたので人様の写真を借りますが、ここにはブロウホールと言われる地下から風が吹き出す謎の穴が存在する。
ホピ族によると、この穴はボルテックスの一種だそうで、古代人も地下からパワーがもらえる神聖な場所として崇め、この穴が目当てでここに住み着いたという説もある。無臭の強風だったけど、地下には相当広い空間が広がっているらしい。”地球の割れ目“とも呼ばれる謎の風の構造システムは今でも謎らしく、水はないけど風は吹くとかとにかく不思議すぎる!
ちなみにこの遺跡の手前にはビジターセンターがあり、土器とか古代から育てられているミニサイズのトウモロコシが栽培されてる畑がある。当時の暮らしが分かるこれまたミニサイズの博物館もなかなか面白かったです。入場料は一台の車につき$20。
Wipatski Ntl’ Monument
25137 N. Sunset Crater-Wupatki Loop Rd.
Flagstaff, AZ 86004
9:00-17:00 ※クリスマスは休館