Magical Echo Piñon Pine

LAはEcho Parkから、日々のこと、街のこと、旅のこと、タロットやパワーストーンにカード、サボテンや植物、ハイキングについて気ままに綴ります。

モニュメントバレーツアー

今回はモニュメントバレーの中に行ってみたいと思い、事前にナバホ族にツアーを申し込んでいた。tripAdvisorでいちばん人気だったNavajo Spirit Tourをチョイス。一人$75で3時間かけてモニュメントバレーを回る内容で、他にも地図に載っていないナバホ族の神聖な場所、Mystery Valleyツアーなどもあったけど、その日他にも行きたい場所があったのでこれだけにした。

 

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まず出発してすぐナバホのおばさんの露店が並ぶエリアに連れて行かれたけど、店番をしていたナバホの犬がパコに興味津々。飼い主曰く、初めてチワワを見たらしい。

 

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私がこのツアーでいちばん楽しみにしていたのがアナサジ族のペトログリフ。これは水から女性が生まれて子供を生むという、人類の起源を表すストーリーがあり、周りには亀や鳥、トカゲがいて、それぞれにもストーリーがあるらしい。教えてくれたけど結構複雑で、話が入ってこなかった。

 

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さらにもう一つのお楽しみがナバホラグ製作の見学。その辺に生えている植物の根とか花などで羊毛を染めて、クシみたいな器具で毛を均一にといで糸を紡ぐ、すべて手作業による織物工程には計り知れないほど時間がかかるという。

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この人は有名なナバホウィーバーのスージー・ヤージーさんのお孫さん。スージーさんは2013年に93歳で亡くなられた。以来、彼女は務めていたThe View Hotelを辞めてスージーさんの後を継いだという。スージーさんの織物は未だにここで売られていたけど、一年ほどかけて作られているため10000ドルから7000ドル、安くても3000ドルはする。私が思うにナバホ織職人の中でも未だにスージーさんの作品がトップだと思う。彼女の織物にはナバホ族の女神イェイ・ビチェイが多く織られていて、雨を願う織物には虹が、雪を願う冬のラグには白い雪雲が描かれている。要は水を願う砂漠民の豊穣の願いが込められている。

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その後はいろんな見所へ連れていってくれたけど、カンカン照りの砂漠なのに地下から湧き出す泉や川があったりして驚いた。

中でもThree SistersとTotem Poleが並んでる場所にすごい惹かれた。あれが人なら一目惚れかも。

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 ここは泉から流れるうっすらとした川が流れていて、動物が水を飲みに来る場所らしい。白い砂のようなものは塩で、モニュメントバレーがこのような形になる2億7千年前以上前にここが海中であったことを示している物的証拠。そのためサーモンピンク色をしたサンゴをターコイズと並べたインディアンジュエリーも多く見かける。

古代の塩をぜひとも舐めたかったけど超よそ者の私としては図々しいと思い、ガイドにおねがいできなかった。

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そしてこれはナバホ族が神聖なセレモニーをする前にこのユッカの根でできた石鹸で体を洗うというソープユッカ。ユッカにもいろんな種類があるけど、いろんな伝記でソープユッカのことは知っていたので生を見れて感動したけど、カリフォルニアにもありそうな感じがした。これの花で羊毛を染色しているとも言っていた。

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ちなみにここの赤砂は重みがあってサラサラしている。靴にたくさん入ったけどサラッと全部なくなるので、汗をかいたら日陰の砂に寝転んでシャワー代わりにするとも言っていた。冗談かと思ったけど本当みたい。ここでシャワーを浴びるなんて気軽にできるわけがない。

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ガイドのギルが吹いてくれたインディアンフルートがとても素敵だったし、見所も満載だったのでここに行ったらぜひツアーに参加することをおすすめします。絶景ポイントが多過ぎるのでエクストラで携帯のチャージャーが要るかも。